4月になりました。
「大学選びの秘訣」も新たなスタートということで、
これから7月まで15回に分けて、
大学の選び方を解説していきます。
第1回の今週は、
そもそもなんで選ばないといけないの?
という話です。
「大学選びは重要だ」
こういわれたみなさんは恐らく、
「んなこと、言われなくても分かってるよ」
こうおっしゃると思います。
ですが、本当にキッチリ選んでますか?
とことんまで突き詰めて選んでますか?
私が言う「大学選び」とは、
大学のデータを分析し、
徹底的に大学を見極める。
具体的には、
●自分の求める条件を箇条書きにし、
●条件ごとに優先順位をつけ、
●100以上の大学のデータを一つ一つチェックし、
●条件に合う大学を選ぶ
そういう「とことんレベル」の大学選びです。
なぜそこまでしなければならないのか?
それはひとえに、
★留学する大学によって
得られる成果が根本的に変わってくる
そして、
★求める成果は人それぞれ異なる
さらに、
★同じ環境でも人によって向き不向きがある
からです。
まず得られる成果について。
これは簡単です。
仮に学費などがまったく同じだとして、
Aクラス…日本人と韓国人だけで20人
Bクラス…ばらばらの国籍で5人
あなたはどちらを選びますか?
どちらの方が語学力が伸びると思いますか?
これはほんの一例です。
大学選びの条件は他にもいろいろあります。
その条件が語学習得に大きく影響してきます。
ですから、
「どんな条件、環境の大学に留学するか」
これによって、
留学の成果はまったく異なります。
次に成果について。
「留学に求める成果は何?」
みなさん、「中国語習得だ!」
こうおっしゃるでしょう。
ですがね、
本当は人それぞれ違うんです。
ちょっとずつ違うんです。
例えば、
大学生と社会人を比較した場合。
大学生の場合は語学習得もさることながら、
中国の文化に触れてみたいとか、
世界中の人と交流してみたいとか、
卒論のテーマを探してみたいとか、
ついでに中国各地を旅行したいとか。
そういった語学+αの要素も強く出てきます。
これに対して社会人。
本人は語学習得が目的だと思ってます。
ですが、実は間違いです。
社会人にとって留学の本質的な目的、
それは語学習得ではなく、
「再就職」です。
語学習得はそのための一手段に過ぎません。
この視点に立つと、
●語学力を示す資格としてHSK8級が必要
とか、
●就活を考えると上海が便利
とか、
●就職後のための人脈形成
とか、
単なる語学習得ではなく、
就職を念頭に置いた必要条件も出てくるわけです。
更に同じ社会人でも、
定年退職後に留学したい、
となると、
●ぶっちゃけHSKとかどーでも良い
とか、
●夫婦で留学するから自炊できるキッチン必須
とか、
●持病があるから日本人のいる病院がある
とか。
ね。
同じ社会人でも求めるものが全然違うでしょ。
求めるもの、つまり目的が違うのに、
誰でも彼でもみんなひとまとめにして、
「留学するなら北京語言大学ですよ~♪」
そんなナンセンスな話ないじゃないですか。
人を馬鹿にするにもほどがある。
と、私は思うわけです。
最後に人によっての向き不向き。
例えば、
●短期間で飛躍的に会話力を引き上げたい
最適の留学先は
●留学生が1人もいない大学
です。
だって、自動的に毎日マンツーマン。
中国人学生が興味本位で周りに集まってくる。
日本人どころか外国人すらいないから、
中国語以外、話しようがない。
確実に短期間で語学力がアップします。
ですが、この環境、
受け入れられる人もいれば、
ちょっとそれはキツイという人もいます。
日本人が多いか少ないかについても同様です。
ほとんどの人は多からず少なからずを求めます。
ですが、
「私は日本人とは距離を置くから多くても大丈夫」
という人もいます。
逆に、
「多いほうが気の合う友達を見つけやすい」
という理由で、
日本人が多い大学を選ぶ人も実際にいます。
敏感肌で乾燥に弱いという理由で、
沿海部が良いという人もいます。
親が入院中なので、
成田に直行便がある都市じゃないと困る、
そういう事情の人もいます。
彼氏が中国人で、結婚後は大連に住む予定。
だから、東北部に留学したい。
実は専攻は英語で、英会話力を落としたくない。
だから、欧米人が多い大学が良い。
どうにもこうにもお金が足りない。
他の条件はすべて妥協するから安いところ。
などなどなど。
SMAPに言われるまでもなく、
誰もが特別なオンリーワンなわけです。
なーのーにー、
「留学するなら北京か上海ですよ~♪」
なんて言われると、
私的にはぶち切れそうになるわけです。笑
留学なんてほとんどの人にとって、
一生に一度っきりの大イベントです。
しかもそれなりのお金を費やす。
ならば、確実に成果を出したい。
どうせなら満足のいく留学をしたい。
そのためには、
●自分の目的
●自分の性格・事情
に合った大学・地域を選ぶ必要があります。
あなたに最適な大学、
あなたの友人に最適な大学、
隣の山田さんに最適な大学。
あなたと友人と山田さんが別の人であるように、
最適な大学も異なります。
山田さんが北京大学だから、
あなたも友人も北京大学で良いとは限らない。
どの大学に留学するか。
この選択があなたの留学を大きく変えます。
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【今週のまとめ】
1) 留学の目的は人それぞれ異なる
2) 同じ大学でも人によって向き不向きがある
3) 選ぶ大学で留学の成果が決まる
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